春馬の生活

合併した商社のブランディングと革新

多くの商社は、確立されたスローガンを守り、長年の伝統を受け継いでいます。

しかし、中にはそれが崩れてしまって、再構築する必要のあるときほど難題なことはありません。

自社のブランドを再構築するように迫られるケースは、海外展開をしている商社の場合は、特にM＆A（企業の合併や買収）が激しい業界である場合、結構出てくるものなのです。

それでは、商社業界で新たにブランディングを確立させるには、どのようなことを意識しておく必要があるのでしょうか？

前に述べたように、たいていの商社の場合、その伝統的な経営姿勢やスローガンが独自性の要因となっています。

長年築き上げてきた信頼があってこそ、クライアントと取引をする際も、成立しているというケースも多くあるのです。

そのため、これまでの伝統を合併によって捨て去らなければならなくなった場合、その商社はこれまで培ってきた「伝統」に立ち向かう“何か”を告示しなければなりません。

その“何か”の答えとは、1つに「革新性」が挙げられます。

人類の歴史は、「伝統」を「革命」によって拡張させ、さらなる発達を果たしてきました。言い換えれば、常に時代は革新を追求しているということです。

つまり、合併によって伝統が崩壊してしまっても、ある意味、革新を生み出す“チャンス”と言っても良いでしょう。

時代や古いしきたりから外れた考え方を捨てて、新たな社名やスローガン、ロゴによって経営を図ること、それこそが企業ブランディングの確立への第一歩となるでしょう。

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